艶(ツヤ)・光沢の種類
塗料の艶(ツヤ)・光沢は仕上がり外観において大きな要素の一つです。
大まかに下記のように類別されます。
艶・光沢 |
全艶あり |
7分艶 |
5分艶(半艶) |
3分艶 |
全艶消し |
グロス値 |
≧100〜80 |
80〜60 |
60〜40 |
40〜20 |
20〜0 |
グロス値・・・60度鏡面光沢度を測定し数値化したもの
全艶ありは単純に“艶あり”と言われることが多く、一方で3分艶でも“艶消し”と表現されることがあります。
多くの塗料は基本的に艶ありベースの設計となっており、艶消し剤を加えて光沢を調整していくことになります。
ですので艶ありに比べて艶が落ちていくほど、やや塗料単価は上がっていく方向になります。
デザイン的には、インテリア製品(スチール家具・棚・キャビネット)は落ち着いた光沢の半艶を、エクステリア製品、自転車・バイクフレームは光の反射が映えるような艶ありがチョイスされることが多いですが、あえて艶消しにすることで仕上がりに高級感を出すことができます。
粉体塗料の艶(ツヤ)・光沢
多くの粉体塗料は、艶あり〜3分艶程度の仕上がりに設計することは問題なく可能ですが、艶消し(グロス値で0〜30)の設計で製造することが難しい場合があり、特に屋外製品で使われるポリエステル系樹脂は、ほとんどの塗料メーカーで艶消し処方が出来ません。
世界大手の塗料メーカー AkzoNobel(アクゾノーベル)社の粉体塗料ではポリエステル系樹脂の艶消し処方も可能となっておりますので、お探しの方は是非お問い合わせください。